2018年8月 8日 (水)

ドリフトキングダム第5戦富士、今週末開催

 ドリフトキングダム2018シーズンも折り返しとなり、全8戦中の第5戦が今週末、8月11日(クラブマン)、8月12日(プロクラス)の2日にわたって、富士スピードウェイのショートコースで開催となります。今シーズン、ドリフトマッスルから名称変更となって開催となっているドリフトキングダムですが、富士スピードウェイのショートコースは、2015年5月以来、実に3年ぶりの開催。

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 箕輪慎治選手(#23 HEYMAN!!チェイサー)の開幕2連勝から始まった今シーズンだが、5月の第3戦名阪戦は強雨のため、決勝追走が中止となり、予選単走トップ通過の川井謙太郎選手(#109 AUTO-TEC チェイサー)の公式戦初優勝。そして続く第4戦菅生では、平岡英郎選手(#777 MADFACE ZT RX‑7)が悲願の優勝と、なかなか面白い展開となっています。

 さらに面白いのがポイントランキング争い。現在のポイントリーダーは、ボディサイドに描かれた「世界のマスー」というキャッチフレーズ? と微妙なアイスグリーン(!)のボディカラーが特徴のS14シルビアを駆る益山 航選手(#530 3代目マスビア)です。益山選手はこれまでの4戦で3度の表彰台と、優勝はないものの、きっちり得点を重ねてきています。ポイントリーダーらしく、ここで1勝、と行きたいところでしょう。

 ただ、ポイントは近接状態。ランキングは、わずか1ポイント差で川井選手、そして12ポイント差で平岡選手、16ポイント差で箕輪選手が追いかける展開となっています。

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 ドリフトキングダム第5戦の舞台となるこの富士のショートコースでは、ホームストレートから3コーナーまで(コースの前半)を使用します。なんといっても下りながらの1コーナーの飛び込みが重要。ホームストレートの上からそのドリフトをしっかりチェックしてみよう。

 今回も審査員には、現役GTドライバー松田次生選手も加わり、土屋圭市審査委員長とともツイン審査となります。また、レースクイーン&MCの水村リアちゃんも前回の菅生に続き今回も合流予定。

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 チェリオの「ライフガード無料サンプリング(土日とも)」、「プロクラス同乗走行(土のみ)」「土屋圭市さん&松田次生さんトークショー(日のみ)」、「プロクラスドライバーサイン会(日のみ)」、子どもたちを対象とした「コースde宝さがし(土日とも)」といった来場者を対象とした人気イベントは今回もしっかり開催です。

 夏休み真っ盛りのお盆シーズンでの開催です。夏休みどこにも行くところがない、なんて嘆いているなら、ぜひ見に行きましょう!

ドリフトキングダム、入場料は、前売り券1500円、当日券2000円(※中学生以下無料)。富士スピードウェイ入場料が別途1000円かかります(※高校生700円 ※中学生以下無料)。ドリフトキングダムの入場前売り券はeプラスで、8月11日(土)18時まで入手が可能。また、ドリフトキングダム(プロクラス)の模様はYouTubeライブにて配信予定。ぜひチェックしてくださいね。詳しくは公式H.P.まで。

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2018年7月 6日 (金)

土屋圭市さんの参加者限定トークショーを16日に開催

 CARトップ編集部が総力をあげて作り上げた「土屋圭市MAGAZINE」の発売を記念して、7月16日(月・祝)に千葉県柏市にある「柏の葉 蔦屋書店」で、土屋圭市さんのサイン会&トークショーを開催! 初めての試みとして、ツタヤ限定販売という形をとってみました。



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 このイベントは「柏の葉 蔦屋書店」WEBサイトから参加の申し込みをいただき、「土屋圭市MAGAZINE」を当日店頭でご購入いただいた方で、先着120名が対象となります。ご注意ください。

 16日(月曜・祝日)は1日3回の開催を予定しています。
■午前11時
■午後2時
■午後4時
時間などはすべて予定となっていますので、上記T-SITEに確認のうえ参加ください。

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2018年7月 5日 (木)

フォルクスワーゲンのアメリカでの次なる目標?

 フォルクスワーゲンが歴代記録を塗り替える偉業をなした第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(6月24日決勝)ですが、すでにフォルクスワーゲンは、アメリカでの次の挑戦を発表しています。

 そのパイクスピークでのファンフェスタ(6月22日コロラドスプリングスで開催)の会場で、その次なる挑戦の車両が登場していました。

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 それがこのJETTA(ジェッタ)です。ジェッタは現在日本国内では販売していないのですが、北米などを中心に販売しているCセグメントの車両で、7代目が今年の1月に開催されたデトロイトモーターショーでデビューしています。

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 そのジェッタを使用して、挑戦するのがボンネビル・ソルトフラッツ。この会場に展示されたのが「ボンネビル・ジェッタ」です。レギュレーションに定められたホイールとタイヤ、そしてリアには減速用のパラシュートが装着されています。

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 ジェッタが参戦するのは、そのボンネビルのBGC/Gクラス。その最速記録は208.472マイル/h。Cd値(空気抵抗係数)0.27というジェッタの空力特性の良さを活かして、これを打ち破りたいとしています。その挑戦が行われる今年のボンネビル・スピード・ウィークは、8月11日から17日にかけて開催予定です。

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2018年7月 4日 (水)

クスコが走っているようで走っていない

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムには数多くの日本車が参戦しています、といいたいところですが、最近は一気に減ってきた感じがあります。
 数年前には、スバル・インプレッサWRX、そして三菱ランエボ、そしてトヨタ86&サイオンFRS&スバルBRZ、といった感じで、いわゆるジャパニーズ・スポーティカーは、結構な台数が見られたものです。
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 しかし、最近は? というと、ランエボ&インプレッサなどは、以前は簡単にタイムが狙えるクルマとして重宝されていたのに、ガクッと減っています。リザルトを見ても日本車がレコードを持っているクラスが極端に減ってきています。特にタイムアタッククラスなど市販車クラスでは、レコードの書き換えが頻繁に起こっており、旧モデルでは太刀打ちできない、というところまで来ているようです。
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 それでも今回も3台のインプレッサ、そしてエボXが1台参戦しています。そのうちの一台、この#151の2000年式WRX Stiを持ち込んだビクター・クーン選手。この車両は2003年のGr.Nのラリー仕様車。
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 2010年にパイクスピークに参戦した際は、2回転してコースアウト(当時はコ・ドライバーも搭乗していたが2人とも無事。今回もサルのぬいぐるみがコ・ドライバーとして搭乗しています?)しクルマは大破。それをコツコツと再生し、2016年にはクラス3位を獲得しているということです。
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 気になるのは、そのカラーリング。往時のクスコカラーのようで、クスコのパーツをしこたまつけていると思いきや、一切ナシ。車体にもひとつもCUSCO/キャロッセの文字はない。
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 聞いてみると、このカラーリングが大好きなのだそう。クスコのパーツはいつかは入れたい、とも。
 そんなクーン選手。今回のアタックは天候が急変する一番最後のタイミングで頂上まで上がってきました。濃霧と降雪と、で散々だったようでタイムは15分20秒359でした。次回はクスコのパーツを一つでも装着してさらにチャレンジをしていただきたいですね。
(XaCARレポーター・青山義明)

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2018年7月 3日 (火)

パイクスピーク、今回新たなクラスが創設される

 スーパークロスやフリースタイルモトクロスで活躍し、現在はスバルのラリー・ドライバーとしておなじみのアメリカ人ドライバー、トラビス・パストラーナ選手。

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 彼も、このパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへの参戦経験のある選手です。これまでの参戦は2004年、2005年にスバルのラリーカーで走っています。当時はまだダート路面が残っており、ラリーカーには、コ・ドライバーの乗車が認められており(コ・ドライバーの乗車が可能だったのは2011年まで)、コースを覚える必要はなかった、と笑いながら話してくれました。

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 今回は、ポルシェ・ケイマンGT4クラブスポーツを使用した新しいクラス「Porsche Cayman GT4 Clubsport by Yokohama」が立ち上がり、8台がこのクラスに参戦。ここにパストラーナ選手(199号車)も参戦です。ほかには、インディカードライバーのJRヒルデブランド(66号車)やNASCARトラックシリーズや様々なカテゴリーに参戦し、WECの富士戦で日本にやってきたこともあるマイク・スキーン選手(21号車)などもこのクラスに参戦しました。

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 「まず、また戻ってこれてうれしい。残念ながらダートはなくなっていたけれど、ね。今日の走りは、もっと行けるところはあったが、マシンに問題はなかったし、きちんと結果を残せてハッピーだよ」とパストラーナ選手は語ってくれました。

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 ちなみに、この新設のクラス。そのタイトルにあるように同じワンメイク車両で、タイヤも横浜ゴムが提供したワンメイクとなります。初代クラス優勝(総合25位)は、トラビス・パストラーナ選手、10分33秒897でした。

(XaCARレポーター・青山義明)

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2018年7月 2日 (月)

パイクスピーク、ディーゼルでの記録更新ならず

 オーストリア・ウィーン出身の元WRCドライバーのマンフレッド・ストール選手がパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに初挑戦しました。1993年サファリラリーでデビュー。マネージャーを経て1998年から本格的にWRCにデビュー。6年間三菱ランエボに乗っており、2000年にはランエボVIでグループNドライバーズチャンピオンを獲得しているドライバーです。

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 今回、パイクスピークに初参戦するにあたって、持ち込まれたのが、ビートルです。ストールと同い年の、1972年式のフォルクスワーゲンBug 2.0 TDI CR Boxeerというマシンで、250馬力を発揮する2Lディーゼルエンジンを積んでおり、車両重量は1トンを切る超軽量マシンです。

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 どうして出場することとなったのか? と聞いたところ、この車両を作っているチームからオファーが来たから、ということでした。今回このマシンが搭載しているのがディーゼルエンジンということで、ディーゼルエンジンのレコードである11分37秒149を破るという目標を持っての参戦なのだそうです。
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 で、このディーゼルエンジン記録なのですが、三菱ラリーアートからWRCなどに出場し活躍したドイツ人ドライバーのウーべ・ニッテル選手が2015年に、メルセデスベンツC300d 4MATICで記録したものなのです。三菱のラリードライバーが、ディーゼルエンジンの記録を狙う、のです。それもニッテル選手(1969年5月生まれ)の挑戦が46歳1か月。今回のストール選手(1972年7月生まれ)は46歳の誕生日まであと2週間、というほぼ同じ歳での挑戦。なんとも不思議な縁ですね。

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 しかし、ストール選手のバグ、予選日に出走できなかったことから、出走の順番は、4輪部門55台中53番手という、ほぼ最後の最後。天候が良ければ、記録更新も狙えたのでしょうが、天候の急変によって、コースは短縮となってしまい参考データのみ。記録の更新はお預けとなってしまいました。
 ストール選手には、ぜひとももう一回は参戦してもらってディーゼル・レコーダー、狙ってほしいものです。

(XaCARレポーター・青山義明)

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2018年6月29日 (金)

パイクスピーク初挑戦にして総合2位と4位を獲得!

 以前、ここでパイクスピーク参戦車両の中から、予選から注目していた2台を紹介しました。それがファッジオーリ・レーシングの2名のドライバーです。#11 シモーネ・ファッジオーリ選手(40歳)は、このチームオーナーです。そしてもう一人のドライバーはスイス出身の#13 ファビエン・ボーダーバン(45歳)という2人です。

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このチームは、ヒルクライムシリーズに現在は5台体制で参戦を続けていて、これまでに10回ヨーロッパのヒルクライム・チャンピオンに輝いています。そんな経歴を持っていて、ヨーロピアンタイトルの次に何をやろうということでターゲットとして定めたのが、このパイクスピークなのだということです。パイクスピークへは昨年視察に来て、参戦を決意。一年をかけてマシンを作ってきた。ヨーロッパのヒルクライムシリーズにはない高山でのレースということで、ずいぶん勝手が違うようです。

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 両名ともにパイクスピークは初めてというルーキーです。ボーダーバン選手は、自身が小さいころからアウディの活躍を見て育った、世界でよく知られている有名なレースだったので、このチームに入ったときからパイクスへの挑戦をしようとチームに提言していたようです。実際にパイクスピークのコースを走ってみると、3つのヒルクライムレースを走っているようだといいます。ボトムのテクニカルコース、ミドルのストップアンドゴーのコース、そしてトップのハイスピードコース、とその性格がすべて合わさったのがパイクスピークだというのです。

もちろんチームは「勝ち」に来ていて、シャシーとカラーリング以外はすべてパイクス仕様に変更してきたということです。車両は昨年まで、ロメイン・デュマ選手が使用していたのと同じNorma M20という車体(これは欧州シリーズ参戦と変わらず)。欧州シリーズでは、NAエンジン(ザイテックのV8-Lエンジンを使用)ですが、今回は、日産の3.7L V6ツインターボ・エンジンをベースにチューンをして700馬力を後輪で発揮します。車重は680kgという超軽量マシンです。 

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 今シーズンレースウィーク前に開催となった2回のタイヤテストにも参加しています。レースウィークに入り、練習走行では少々エンジントラブルがあったものの、予選から好タイムを出しています。「すべてがうまくいけば、ローブのタイムも抜けるはず」と言っていましたが、実際に決勝レースでは、ファッジオーリ選手が837230の歴代3位となるタイムでゴール。ボーダーバン選手も9282549ミニッツクラブ入りを果たしました。

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ファッジオーリ選手は「タイヤはよかったのに、セットアップが決まらず、そのため十分な性能を出し切れなかった。パイクスピークはとてもハードでエキサイティング。そして素晴らしい世界で一番情熱的なレースだ。来年もっとちゃんとした体制で戻ってこれるように準備を進めたい」とコメント。

来年の挑戦でどこまで記録が伸ばせるか、楽しみに待ちたいと思います。

XaCARレポーター・青山義明)

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2018年6月28日 (木)

記録更新が相次いだパイクスピーク

 96回目の開催となった今年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。総合優勝を果たしたフォルクスワーゲンのI.D.Rパイクスピークばかりが話題になりますが、実はその他にも各種記録が更新されています。
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 リース・ミレン選手を起用して初めて参戦をするベントレー・ベンテイガは、ロールケージを組んでいますが、それ以外は市販車+オプション設定のカーボンブレーキとカーボンエアロキットを装着し誰でも同じ仕様の車両が購入できるという仕様で、レンジローバー・スポーツでのSUV最速記録(ポール・ダレンバック/12分35秒61/2013年)を上まわることができるか、という挑戦です。
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 すでに練習走行の時点で11分3秒あたりになるだろうというシミュレーションできています。でもミレン選手自身は10分台が狙えるといっていました。そして10分49秒902というパイクスピークエキシビションクラス2位、総合33位のタイムで、見事にSUVクラスのレコードを更新しました。

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 また、毎年ホンダR&Dのスタッフを中心に参戦を続けているホンダ社内チームは、アキュラNSX(ジェームス・ロビンソン選手)とアキュラTLX Aスペック(ニック・ロビンソン選手)、そして登場したばかりのアキュラRDX(ジョーダン・ギター選手)で参戦をしました。

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 このうちの2台、NSXは、10分02秒448というタイムで、タイムアタック1クラス4位(総合14位)で、ジェームス選手が昨年出した10分03秒433というハイブリッド車最速の記録を更新することとなりました。またTLXはパイクスピークオープンクラス7位(総合32位)に入る10分48秒094を出しました。こちらも駆動別リザルトのフロントホイールドライブ記録10分56秒878(2016年/Robb Holland/アウディTTRS)を上回り記録更新となりました。

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 また、社内チームとは別に、ピレリワールドチャレンジに出場しているアキュラTLX GTを持ち込んでいるピーター・カニンガム選手(昨年パイクスピークオープンクラスで9分33秒797のレコードタイムを持つ)が引き続き参戦しました。カニンガム選手はタイム更新をして、自身の記録を書き換えました。

 これでアキュラは3つのコースレコードを塗り替えることとなりました。

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 また、タイムアタック1クラスのコースレコード(2013年/ポール・ダレンバック/ヒュンダイ・ジェネシスクーペ/9分46秒001)は、デビッド・ドナヒュー選手が9分37秒152(2017年式ポルシェGT3R)に塗り替えました。

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 2輪部門でもパイクスピーク・ミドルウェイト・クラスで、クリス・フィルモア選手が10分04秒038(2018年式KTM 790デューク)のタイムで、昨年のコディ・ヴァショルツ選手の10分34秒967(2016年式ハスクバーナ・スーパーモト)を更新することとなりました。

 残念ながらすべてロメイン・デュマ選手にもっていかれて、ちょっと影が薄いですが、タイム短縮ラッシュな大会だったんですね。
(XaCARレポーター・青山義明)

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2018年6月26日 (火)

今年の86Styleは7月29日です

 9回目となる世界最大級の86&BRZイベントのFuji 86 Style with BRZ 2018。昨年は2,400台オーバーの86&BRZが集まった。XaCAR 86&BRZ magazineは、今年もブースを出展することが決定。

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 昨年は、XaCAR 86&BRZ magazineブースに来てくれて、オートメッセWEBのFacebookやTwitterを登録してくれた人、先着100名にキーホルダーをプレゼントしたが、今年も何かしらのプレゼントをする予定。7月29日に富士スピードウェイでお会いしましょう。

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パイクスピーク、すばらしい記録が出ました!

 現地時間624日(日)、96回目となるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称:パイクスピーク)が開催されました。当日の現地の天候は晴れのちヒョウという、これまでもあった大きな天候の崩れもあり、レース自体は全体の5/6を経過したところで一時中断。天候の回復を待ちましたが、すぐに持ち直すことがなかったため、残り1/6の参戦者は、短縮したコースでのヒルクライムを競うこととなりました。

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 これまでパイクスピークでは、『10分の壁』と1980年代から幾年にもわたって言われ続けてきました。パイクスピークの10分切りという難しさを象徴する言葉で、それを最初に超えたのが、モンスター田嶋こと田嶋伸博選手が塗り替えた2011年のことです。

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 その後、競技区間の全コースが舗装化されると、この大記録がいとも簡単に覆されていきます。特に印象に残っているのが、2013年のセバスチャン・ローブ選手(プジョー・208 T16パイクスピーク)による813878というタイムです。当時は9分台の争いがようやく勃発してきていたのですが、そこへぶらりとやってきて、とてつもないタイムをたたき出しました。

 これにはさすがにまわりも微妙な空気、でした。もう、誰もこのタイムを抜けないのではないか、と。翌年のパイクスピークでは誰もトップタイムのことを言わないという…。

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 しかし、その後、9分台の争いもさらに過熱し、9分切りの車両も出てきていました。しかし、ローブの記録から3年、再びレコードブレイカーの1台がやってきたのです。それがフォルクスワーゲンのI.D.Rパイクスピークです。ステアリングを握るのは、これまでパイクスピークで3回優勝を果たしているロメイン・デュマ選手です。

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 今年のパイクスピークも2013年の時と同じ雰囲気です。多くのメディアが詰めかけ、デュマ選手だけを追いかけます。決勝レースでも同様で、ドイツへの生放送のため出走時間が遅れたという噂もあったり、まさにデュマ選手のための1日、のようでした。

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 そして叩き出されたタイムが、なんと7分57秒148。これまでのレコードから16秒以上も短縮されました。EVがオールオーバーで記録を更新したのは初めてです。現在ホテルの一室でこの記事を作成していますが、ローカル局では朝からこのニュースが繰り返し放送されています。街中が大いに盛り上がったのは間違いありません。

 ただ、来年フォルクスワーゲンの出走はあるのでしょうか? 突然8分切りを争う車両が多数参戦するとも考えられません。エントラントの雰囲気はどうなるのでしょうか? 祭りの後の侘しさのようなものが漂うイベントにならないことを祈ります。

(XaCARレポーター・青山義明)

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