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2012年8月17日 (金)

【パイクスピーク2012】塙さんのタイヤ?

 EVの関しては、何度話を聞いても「目からウロコ」な話を聞かせてくれる「チーム・ヨコハマ・EV チャレンジ」の塙郁夫選手。パイクスピークヒルクライムレースへの挑戦は4年目。昨年は12分20秒084のタイムでEVレコードを手にしていました。

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 EVの参戦が多くなった今回、「自分はエネルギー効率の良さをアピールしたいのであって、バッテリーを山のように積んで、何が何でも優勝したい、というのではない」ということで、他の参戦者とは異なるアプローチで参戦した今回のパイクスピーク。その現場でいろいろな話を聞かせてくれました。

 EVの効率追求がテーマ。ということで気になるのが、そのタイヤの使い方。「ガソリンエンジン車のような走行途中のトルクの変化もないし、常に同じ出力で走れるから、タイヤのグリップで曲がろうとかしない走り方をしたほうが効率がよいでしょう? タイヤの手応えやグリップ力なんてエネルギーロス前提の高性能なわけです」という。

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 塙選手の装着タイヤは横浜ゴムの市販タイヤ、ブルーアースです。塙選手の自作EV、HER-02は基本的には昨年と同じクルマです。昨年使用したのは、同じくブルーアースの商品化直前のタイヤでした。最終試作品ということでちょっとパイクスを意識したコンパウンドを採用した、パイクススペシャルになっていたらしいのですが、その昨年のタイヤより、今回の市販タイヤのほうが「全然いい」ということです。

 塙選手いわく「全面舗装になったことで、ほとんどのチームがSタイヤのような競技仕様のタイヤをチョイスしてしまった。それは、この下から上までで天候を含め、路面がどう変わるかわからないなかで、そんなことをつめていけるわけがない」

 レースなのに、普通に世の中で売っているようなタイヤでの参戦。しかもそちらのほうが、刻々と変わる状況に対応できる懐の深さがある、といわれてしまうと、またしても目からウロコ、です。

 さらに横浜ゴムでは当初決勝レースでは新品タイヤに履き替えるというつもりだったようですが、塙さんは「ちょうど皮むきが終わったくらいで、いいんじゃないか?」と、なんと国内シェイクダウンから、このパイクス練習走行を走ってきたタイヤのままで決勝レースに出ることを決断していました。そして、なんと4本ともタイヤ交換をしないままレースを走りきりました。

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 残念ながら決勝レースでは新型モーターのトラブルがあって最終コーナーでセーブモードに入ってしまい、最後はのろのろ走行でチェッカーを受けることになってしまいました。それでも21秒もタイムアップした11分58秒974でゴール。予定していた12分切りを達成しクラス5位(総合55位)を獲得しています。

 もちろん来年は11分30秒切りが目標だそうです。まだまだおもしろい話をしてくれた塙さんの記事は9月10日発売のXaCAR10月号で採り上げます!(XaCARパイクスピーク取材班)

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