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2012年8月31日 (金)

えぇ? まだまだ23号車が走り続ける!?

 真夏の気候となった7月下旬のある日。GT-R開発チームは、仙台ハイランドレースウェイにいた。こんなに本格的な夏の時期にテストを行なうのは、久しぶりのこと。非常に暑い中でのテストだったが、春秋と変わらず、いつものように開発車両が走行を重ねていた。

Gt001

 そのなかで、ザッカーでは見慣れたクルマ、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースに参戦した23号車が同じように走行していた! レース中にボディに張り付いた、虫の死骸もそのままの状態で日本へ帰って来て、まだ走り込みを続けているのだ。

 この日のドライバーは、田中哲也選手と星野一樹選手。もちろん、今年の24時間レースを走ってきたドライバーだが、この2人で、一日中ロングランテストを行なっていた。
 で、何を行なっているのか?
 一瞬、さまざまなことが頭をよぎった(笑)が、24時間レース中に起きた、ドライブシャフトが外れたトラブルの再現をしているのだという。

 このドライブシャフト、もともと設計上外れるはずの無いものなのだ。実際に市販されているGT-Rでも、そのような事象が起きたという報告は入って来ていない。しかしレースの現場では、実際に問題は起きてしまった。

Gt002

 普通なら、どうするのだろう? 市販車では出ていない。レースの中だけで起きた現象。ということで片付けられ見逃されてしまうだろう。しかし、水野和敏さんは、その問題について強い危機感を持っているようだった。

「どうして起こったのか、それを今、放置しておくと、2年後問題になる」

 そこで、レースを走り終えた車両そのものを持ち込んで、同じドライバーで、同じ症状が出るまで徹底的に走り込み、どうしてそれが起きたのか、確認をするのだという。それも、ボディのあちこちにビデオカメラを搭載して、第三者でも確認できるように、だ。

 水野さんはこの24時間レースへの参戦を「開発のためのレース参戦」と位置づけていることを明言していたが、やはりその言葉通り、開発に活かされていることを実感するシーンだ。GT-Rはどこまで先を見つめているのだろう。(XaCAR編集部)

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