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2012年10月31日 (水)

日本の農村を救えるか? EV軽トラ普及の前にある2つの「高い」壁!

 三菱自動車は、2013年はじめに発売予定の軽トラックEV「MINICAB-MiEV TRUCK」を、千葉県・幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2012で初公開した。i-MiEV、MINICAB-MiEVに続くMiEVシリーズ第3弾となるこのミーブ トラックは、ミニキャブ トラックをベースにi-MiEVのユニットを組み込んだもの。農村や山間部での農作業用として活躍する軽トラの積載性はそのまま(荷台寸法1940×1415×290mm、最大積載量350kg)に、電動化したモデルとなる。

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 ミニキャブ・ミーブでは、急速および普通充電口は、両ドアパネル開口側下部に備え付けられていたが、このミーブ トラックでは、左側ボディ荷台下に2口とも移設された。なぜか? 実はミニキャブとミニキャブ トラックは、似ているようでいて、ドアパネルが全く異なる。そのため、ミニキャブ・ミーブと同じレイアウトは取らず、あえて新規に充電口ボックスを用意したという。

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 このミーブ トラック、ガソリンスタンド過疎地化している地区でも、家庭で充電することで給油の手間を省くことが可能になり、これまで以上にニーズに即したEVといえる。だが、そこには非常に「高い」壁が存在することが判明した。

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 まずひとつは、ミニキャブ・ミーブにも言えるが、値段が「高い」のである。ガソリン車の定価は、一番廉価グレードのVタイプで70万9000円。カラードドアミラーやメッキグリルを採用したVX-SEエクシードで90万6100円になっている。ミーブ トラックはまだ発売前で価格は公表されていないが、補助金を受けてもガソリン車より数十万円は高いと言う。EV購入補助金を受けるわけだから、定価販売が前提だ。しかし、一方のガソリン車は、そもそもEVと比べ安いだけでなく、JAなどで購入する実売価格はさらに低くなる。燃費、ガソリンスタンドへ給油しに行くことの苦労を考えても、この価格差はそうそう埋められるものではないだろう。

 ミニキャブバンも、CD2シーター・ハイルーフで96万円に対し、CD10.5kW2シーター・ハイルーフで240万円。取得税6万1700円免税、重量税5000円分免税、EV購入補助金67万円で実質73万6700円の減額だが、それでも166万3300円とやっぱり割高、である。

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 そしてもうひとつ、荷台が「高い」のである。MiEVユニットを流用することを考えれば、この高さは仕方がない。しかしその高さは、なんとガソリントラックより44mmもアップ。農作物などが入った重いコンテナを荷台に上げる。それを今までより4cm高く上げろ、と言われたらどうだろう? 非常に厳しい壁である。

 この軽トラをベースに、荷台にキャビンを架装する軽キャンパーやパネルバンにも、大きな影響がある。もともと軽自動車枠(全高2000mm以下)に収まることが、軽キャンパーの大きな魅力。床面の上昇はそのまま居住スペースの室内高の圧迫につながる。それ以前にキャンピングカービルダーには、新たな架装部分の製作を強いられることになる。

 荷台の高さは価格の高騰を抑えるため、MiEVのユニットをできるだけ流用できるようにした妥協点である。価格も荷台の高さも、ともに現在できる妥協点、だということになる。なんとかこの問題をクリアして市販化につなげてほしいと思うのだが、さすがにこれは、発売までに解決しないかなあ。(XaCARレポーター・青山義明)

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