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2012年10月31日 (水)

Zoom-ZoomなEV!マツダのこだわり注入のデミオEVは走りも楽しめる!!

 10月4日にリース販売がスタートしたデミオEVは、最大トルクが150Nmと三菱i-MiEVよりも低い。だが実際に乗ってみると、そんな感じは一切ない。EVの走りは、シフトアップしてさらに引っ張っていくような内燃機関車の感覚とは違う。最初のトルクの立ち上がりに対して、後半の伸びは出だし以上の感動はない。ただ、デミオにはその高速の伸び感がある。この感覚は新鮮だ!

 これは、搭載する巻線切替式モーターのおかげ。一般的にモーターは、低回転/高トルクの低速モーターと、その逆で高回転/低トルクの高速モーターのどちらかの特性を持たせることとなるが、電子式巻線切替回路とモーター制御技術によって、ひとつのモーターでこの2つのモーター特性を持たせることができ、発進時の加速の良さと高速域での加速の伸びを実現する。車速70km/h超で切り替わるのだが、この時のトルク変動もない。何度も試してみたが、ついぞその切り替えポイントはわからなかった。

 また回生ブレーキも秀逸。機械式ブレーキとの協調方式だが、アクセルオフで車速を下げていくと、最後の回生が抜けるところで前に押し出されるような回生ヌケが起きるが、そこも回生が「じわぁっと抜ける」ようになっている。回生をしっかり取れるように、ベース車のオーバードライブスイッチを流用したCh(チャージ)スイッチもあって、これを、ドライブモード(Dレンジと、エコドライブのEレンジ)に組み合わせることで、4つのモードを使い分けることができる。

 駆動用バッテリーパックの重量は225kg(コントローラーや補強部材を含む)。車重はベースのデミオ13Cに比べ190kg重い1180kg。最低地上高は140mm(-10mm)、車高は1490mm(+15mm)とベース車に比べ25mm増加となる。
 足回りは、バリエーション豊富なベースのデミオの中からこのEVに合うものをチョイス。「結果としてうまくいった(藤中充商品本部プロジェクトマネージャー)」という。バッテリーパックの関係でリア・トーションビームのビームの位置を変えているが、基本的にはベース車と一緒。バッテリーパックによるボディ剛性アップ&低重心化もあいまって、軽快なハンドリングと上質な乗り心地が実現している。

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<Demio EV Spec>
サイズ   3900×1695×1490mm
車両重量 1180kg
モーター  三相交流同期モーター(フロント搭載)
最高出力 75kW(102ps)/ 5200~12000rpm
最大トルク 150Nm(15.3kgfm)/0~2800rpm
バッテリー 18650型リチウムイオン電池(床下に約2000本搭載)
総電圧  346V
総電力量 20kWh
一充電走行距離(JC08モード) 200km
交流電力量消費率(JC08モード) 100Wh/km
価格  357万7000円

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急速充電は左フロントフェンダー部、普通充電は左リアの給油リッドを流用した部分を使用する。オープナーは運転席側が普通充電。助手席側(左ハンドル車の流用?)が急速用となる

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モータールームには、手前から補機用12Vバッテリー、車載充電器とその下にDC-DCコンバーター、クーラント(モーターとインバーターを冷却)のタンクの下にインバーターが並ぶ。インバーターの下に鋳物のカバーが見えるがこれが巻線切替スイッチ。その後方にモーター。補機バッテリーの下に減速機が並ぶ

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車載のFOMAユニットによるITサポートシステムも用意。リモート充電やタイマー充電、そしてリモートエアコンにも対応する。また100Vの給電システム(最大1500W)をリアトランク下に用意している(30万円のオプション設定)

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メーターはパワーメーター、スピード、そしてマルチインフォメーションディスプレイ。バッテリー残量計12目盛りで表示される

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