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2012年12月 6日 (木)

大学研究室でのEV研究 その1

 先日「CQ Hamradio」「トランジスタ技術」等でおなじみのCQ出版のセミナー「デモ走行で学ぶEV運動制御」を受講してきました。これはCQ出版が頻繁に開設しているセミナーのひとつで、大学ではEVにどのようなアプローチをしているのか、を実際に知る機会になりました。今回のセミナーは、東京大学の堀・藤本研究室のグループのある東京大学・柏キャンパスが舞台。EVマニアにはとっても役に立つセミナーでしたよ。
 こうしたセミナーは時々行われているので、機会があるたびに紹介したいと思っています。

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 基調講演として その堀 洋一教授が基調講演を担当。堀先生をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「今のEV全否定」です。なぜ、「止まって・短時間で・大きな」エネルギーをクルマに入れようとするのか、という考え方で研究に携わっている先生です。

 堀先生が提案するのは
「ちょこちょこ給電」と「だらだら給電」。つまり、少量の電気を頻繁に、もしくは一定量をずぅっと給電することで、EVを動かしていこうということです。そのための研究として、短時間で大電流を流すことのできる「キャパシタ」、停車時や走行時などに給電ができる「ワイヤレス給電」、そしてEVの高い制御性を最大限に活用できる「インホイールモーター」がテーマになり、それらの研究が進められているわけです。

 なかでも興味深かったのは、藤本博志准教授によるアプローチです。藤本先生は、EV運動制御についての研究を行なっています。

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 今回も4輪にアウターローター型のインホイールモーター(前輪20kW 、後輪10kW)を搭載したオリジナルEV、FPEV-2 Kanonで、ヨーコントロールなどの制御を披露してくれました。

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 また、常時4輪駆動ではなく、いかに効率よくEVを駆動させるか、という駆動力最適配分の制御にも触れ、この制御によって電費向上に寄与することを解説されました。この技術は、三菱が先日発表したアウトランダーに、来年追加設定されるPHVの試作車でも実験をしていて良好な結果を得ているそうです。公開されたデータによると「一定速試験において18%の航続距離延長」という効果が出ているとのこと。

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 アウトランダーPHVは前後に2つのモーターを持つ四駆モデルですが、その2つのモーターの駆動配分量を調整することで、航続距離が延長で きる可能性が高い、とのことです。この研究が実際に私たちの乗るクルマに搭載される日も近いかもしれませんね。期待したいです。(XaCARレポーター・青山義明)

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