電気自動車レースJEVRA 5年目のシーズンがスタートする
2010年に発足した全日本電気自動車グランプリ(JEVRA)シリーズ、今シーズンも袖ヶ浦フォレストレースウェイで4月13日(日)に開幕します。
今シーズンは、シリーズで初めてレース距離に変更が加えられました。サーキットによってコースの距離が異なるので、これまでは毎回50㎞を周回コースで割って周回数を決めていましたが、今シーズン6戦のうち50㎞レースが3戦、55㎞レースが2戦、そして60㎞レースが1戦となります。今年は袖ヶ浦のレース (コース全長は2400m)がシーズン中3戦あるのですが、開幕戦は21周。第5戦が23周、第6戦25周となる計算です。毎回電欠ギリギリでの争いが繰り広げられるレースなだけに、レース距離の変化にいかに対応していくか、そのマネージメント力も重要になってくるでしょう。
また、市販車クラスの変更もありました。JEVRAでは、市販EVをモーター最大出力でクラス分けしています。これまではEV-1クラス(100kW以上)、EV-2クラス(50kW以上100kW未満)、EV-3クラス(50kW未満)という3クラスでしたが、今シーズンは、EV-1クラス(モーター最大出力161kW以上)、EV-2クラス(モーター最大出力111kW以上161kW未満)、EV-3クラス(モーター最大出力61kW以上111kW未満)、EV-4クラス(モーター最大出力61kW未満)の4クラスになりました。この数字を見て、いろんなEVのスペックを並べてみるとフムフム、という感じです(笑)。
さて、開幕戦のエントリーリストが発表されています。テスラ ロードスターで、3年連続チャンピオンであった井土智洋選手は、なんとリーフに乗り換えての参戦です。井土選手はこれまで常にレースをリードし、レースメイクの役割を担ってきたわけですが、もっとコンペティティブなレースをしたいというコメントも残していたので、その結論としてのクラス替え、でしょう。 2011JEVRAシリーズ開幕戦では、なんと4台ものテスラ ロードスターが参戦していました
シリーズ発足からこれまで常にレースを引っ張ってきたEV最強マシン、テスラ ロードスターが1台も見当たらないというのは寂しいですね。ちなみにこれまでのシリーズ全17戦で、テスラロードスターは延べ34台が参戦しています。
リーフは全部で6台の参戦となります。昨年のEV-2クラス(リーフ)のチャンピオン金井亮忠選手と、井土選手の戦いにも注目ですね。
残念ながら「ドイツからの刺客」は開幕戦には間に合わなかったようですが、どこかのレースで登場することは間違いないと思います。またテスラモデルSもまもなくデリバリーが始まります。そのあたりのEVの参戦を楽しみにしておきましょう。
ということで、気になる開幕戦は、千葉県袖ケ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで、予選が9時から、決勝レースは15時30分スタートです。観戦は無料(駐車料金は1台1000円)となってます。詳しくはJEVRAホームページまで。http://jevra.jp/(XaCARレポーター・青山義明)
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