« 本日発売XaCAR86&BRZマガジン第4号のみどころ | トップページ | 梅雨のなかでこそ美しいアヤメやアジサイ(東京近郊ドライブ) »

2014年6月11日 (水)

【パイクスピーク2014 ⑧】チーム・ヨコハマ・EV チャレンジ

チーム・ヨコハマ・EV チャレンジ」の塙郁夫選手といえば、パイクスピークヒルクライムレースへEVで挑戦を続けてすでに5年。EVクラスが成立した2011年には1220084のタイムでEVクラス初代チャンピオンという記録を持っています。

 そんな塙選手は、常々、タイムを求めて何が何でも優勝するってのは他の人に任せる。自分はEVのエネルギー効率の高さを広くアピールしたい、と完全に独自路線を行っています。それもアリなのがパイクスピークの良さでもありますね。

 基本的には車両は2011年に製作したSummit HER-02を使い続けています。モーターは、オイルジャケットではなく、モーター内部をオイルが循環するACプロパルジョン社のものを2012年から投入。走行中に冷却オイルの循環が止まってしま うというトラブルを抱えており、昨年はその対策として、倍のスペックのオイルクーラーを投入しました。しかし、結果はリタイア。2009年の参戦から初めて頂上までたどり着くことができない年となりました。
001

 そのリタイアに至った原因について、今回話を訊く機会ができました。メインのパワーケーブルの接点部分のハンダが溶けて、ショートしたことによるシステム停止がその原因だったようです。そもそもが市販車用ユニットで、改良を加えつつもすでに5年も使っているので、それは仕方がない、ということです。昨年の悪天候もあって、とどめを刺された感じでしょうか? 毎年の改良で様々な追加のケーブルなども多数存在しているということで、今回これを機にハーネスを新しくして引き直したということです。

 一昨年から続くオイルの循環が止まってしまうトラブルについても、パイクスの現場以外でトラブルの再現ができないということで、相当苦労をしていたようです。そもそもパイクスのような、連続して高負荷のかかる場所が存在しないのですから仕方ありません。結局、油温の上昇に対してなにかしらのセーフティ機構が働いて、循環が止まってしまうのでは、という仮説の下、新たなバイパスの回路を設け、リリーフバルブを強化する等の処置を施し、さらには、モーターの冷却を内部の循環だけではなく、モーターハウジングにもフィンを立ててファンを追加。油空冷式とするようです。

 また、もともとエア抜けの悪かったボディカウルについても、今回泣く泣くエアアウトレットを設け、エアが抜けるようにして冷却に貢献しようという作戦のようです。

002
 塙選手のタイムは過去、12200842011)、11589742012)でした。フィニッシュまであと2コーナーを残してリタイアした昨年も、もちろん途中まで前年のタイムを上回っており、その進化は止まりません。その原因を、マシンの熟成、ドライバーの慣れ、様々なものの熟成によるものとしています。今年も、いぶし銀の走りに期待したい、ですね。 XaCARレポーター・青山義明)

|

« 本日発売XaCAR86&BRZマガジン第4号のみどころ | トップページ | 梅雨のなかでこそ美しいアヤメやアジサイ(東京近郊ドライブ) »

パイクス&EVレース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468227/56432248

この記事へのトラックバック一覧です: 【パイクスピーク2014 ⑧】チーム・ヨコハマ・EV チャレンジ:

« 本日発売XaCAR86&BRZマガジン第4号のみどころ | トップページ | 梅雨のなかでこそ美しいアヤメやアジサイ(東京近郊ドライブ) »