【パイクスピーク2014 考察】グレッグ・トレーシー選手の偉業
あっという間にパイクスピークレースから3週間が過ぎてしまいました。ここではもう一度じっくりと振り返ってみたい、ということで、現場を見てきて気になったことをいくつかピックアップしてみようと思います。
今回は、グレッグ・トレーシー選手が9分08秒188のタイムを記録し、三菱がついに念願の電気自動車モデファイドクラス優勝をすることができました。その立役者、トレーシー選手は、実はすごい記録を樹立していました。
そうです。唯一2輪と4輪の両方で10分切りをした最初のライダーでありドライバーなのです。トレーシー選手は一昨年に9分58秒262(1205クラス/ドゥカティ・ムルティストラーダ1200S)のタイムを出して、9 MINUTE CLUB入りしています。
今回レース後にコメントをもらったのですが、ちょっと印象的なフレーズがありました。「EVレーサーは"禅"のようだ」と言うのです。アクティブに車体を振りまわして派手なエキゾーストノートとともに駆け上がるバイクに比べ、コクピットに収まって静かに駆け上がってくるEVマシン、という意味だと思いますが、この偉業を達成したトレーシー選手ならではのコメントですね。
ちなみに、今この記録を持っているのは、彼だけです。これまで9 MINUTE CLUBには10名がおり、今回の92回大会で、増岡浩選手他3名が新たに記録を更新し、全14名がこの9分クラブ入りしています。しかし、その顔触れを見る限り、このトレーシー選手の偉業に並ぶものは、しばらくは現れそうにありませんね。(XaCARレポーター・青山義明)
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