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2014年9月15日 (月)

学生フォーミュラ大会EVクラスの現状

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EはEVクラス、ゼッケンは昨年の順位で与えられている。静岡理工科大学はEVクラス連覇。総合では44位

 学生自らが製作した車両で、競い合う「2014 全日本学生フォーミュラ大会」は無事に終了しました。今回はそのEVクラスについて、のお話。同じフォーミュラSAEシリーズのドイツ大会では総合優勝をEVが獲得する等、学生フォーミュラの世界でもEVへのシフトが加速しているらしいです。

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トヨタ名古屋自動車大学校は走行項目まで進出したものの総合では72位

 しかし、今回の全日本学生フォーミュラ大会を見る限り、そのような状況が少なくとも国内では全く起こっていないことは明らかです。

 今回の第12回大会には、EVマシンの当初のエントリー数は8台でした(ガソリンエンジン車のICVクラスはエントリーが88台)。実際に会場に現れたのは5台でした。神奈川工科大学は、バッテリーのトラブルで走行自体が難しいと判断し3日目に車両をキャンパスに戻してしまいました。残念ながら出場した車両で車検を通過したのは、静岡理工科大学とトヨタ名古屋自動車大学校、そして東北大学の3台のようですが、車検を通った東北大学も充電時にリレーが溶着するというトラブルで苦戦し、実際の走行項目に進出したのは2台のみでした。結果EVクラストップの静岡理工科大学は総合成績では44位というありさま。

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ハルビンからやってきたHarbin Institute of Technology at Weihai。総合では60位

 海外での結果を見ればEVが有利なことはわかっているのに、なぜ日本国内ではこのような状態なのか? いったい何が起きているのか?

 一部のエントラントの様子をうかがっていて、わかったことは、モーターとバッテリーの提供がされない、ということです。ICV車両ならば、国内のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといったメーカーから比較的容易にエンジンの提供を受けることが可能です。

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神奈川工科大学は車検が通らずに3日目にはキャンパスにマシンを戻すことに。総合では68位

 しかし、EVとなると、モーターとバッテリー、さらに言うとコントローラーも含めたEVの主要コンポーネンツが調達できない、ということなのだそうです。提供されることを信じて待っていて車両製作が間に合わない。パーツ提供をあきらめて、少ない予算を鑑みて安い中国製のパーツを調達して車両を製作しても品質が悪くて走行すらまともにできないという悪循環。

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様々なトラブルで現場でバタバタだった東北大学は総合では71位

 学生チームの中には非常に高電圧で車両を設計しているチームもあり、もし何か大きな問題が起きたら…と心配して提供を断る会社もあるのだとは思いますが、これでは学生たちがEVへの挑戦をあきらめる土壌しか生まれてこない、というのが、個人的な感想です。EV関連の自動車技術会会員の皆様の積極的なサポートに期待したいですね。 XaCARレポーター・青山義明)

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