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2014年9月27日 (土)

テスラ モデルSはどう進化するのか?

 日本でのデリバリーがスタートしたテスラのプレミアムEVセダン、テスラ モデルS。車両サイズは4978×1964×1435mmと幅広で背の低いセダン。リアトランクスペースには大きなハッチドアが用意されており、4ドアセダンというより5ドアハッチバックのスタイルを持っています。

Models
 搭載しているモーターはリアに交流誘導電型のモーターを1基搭載。これを単速ギヤを介して後輪を駆動させます。搭載するバッテリーはノートパソコンなどで使われている18-650規格のリチウムイオン電池を搭載しています(本数は未公表)。テスラの最初のモデルであるテスラ ロードスターも同じリチウムイオン電池を搭載していましたが、1本あたりの出力はロードスターに比べて、1割以上アップしているということです。車重は2トンを超えているにもかかわらず、停止状態からから時速60マイル(97㎞/h)までの加速で4.2秒、416馬力を発揮します。

18650
 1充電で500㎞を誇る航続距離、テスラの独自規格急速充電器「スーパーチャージャー」を使用すれば(85kWhモデルでは標準対応/60kWhモデルではオプション対応)40分で80%まで充電が可能です。

 価格は税込み823万円(60kWhモデル/航続距離390km)~933万円(85kWh標準モデル/航続距離502km)、さらにその上の85kWhパフォーマンスモデル(航続距離502km)で1081.8万円(当初導入予定だった40kWhモデルは廃止)。エコカー補助金は交付上限85万円となっています。

Modelsinterior
 モデルSには、センターコンソール中央に縦型17インチモニターがどーんと鎮座しています。この中には、ほぼすべてのコントロール機能が入っています。ヘッドライトや室内灯のオンオフ(もちろんオートを選択しておけば、昼夜の状況に応じて対応)から、ステアリングの重さ、エアサス車両にはハイトコントロール、サンルーフの開閉(無段階)、バックドアの開閉、充電ポートの開閉、回生量の強弱、言語選択といった車両コントロールの部分。そしてオーディオについても、FM/AMラジオやインターネットラジオ、USBポートやブルートゥースを介しての音楽再生(CDには非対応)のコントロールパネル、バックアイカメラのモニター、残電力や走行中のエネルギーモニター等々も表示ができます。さらに、これを上下に分割して使うことも可能です。

 今回、日本デリバリー開始のセレモニー会場で、興味深い話がありました。なんとこのモニターで表示できるグーグルマップ(もちろん衛星写真バージョンも表示可能)の進化がアナウンスされたのです。現時点では、このグーグルマップ上での自車位置表示および行先の検索(画面上に現れるキーボードから入力しての検索も可能)はできましたが、行先を指定して道案内するナビゲーション機能は備わっていなかったのです。これが、今後3カ月以内にアップデートして、日本向けの新しいマップ機能を搭載するということです。

Update
 実は、このクルマのすごいところは、通信モジュールを搭載しており、こういった感じでバージョンアップをしていくこと、なんですねぇ。写真はちょっと前のモデルSの(言語選択が英語での)アップデート詳細画面です。

 関係者の話によると、現在備わっている機能で当初は搭載されていなかった機能にクリープの有無というのがあるそうです。このスイッチは、モデルSのデリバリーがスタートしてから備わった機能だということです。クリープとは、オートマ&エンジン車で、アクセルを踏まなくてもクルマが徐々に前に出ていくクリープ現象のことです。エンジンが動いていてオートマフルード等でその動力を完全に遮断できないことで起こる現象です。アクセルを踏まなければモーターが回らないEVでは起きない現象ともいえます。「ブレーキを離しても前に出てくれないのが怖い」というユーザーの声を汲み取って追加されたわけですね。

 ここで重要なのが、このクリープの有り・無しのスイッチ操作はディスプレイ上で行なうという点です。つまり、物理的なスイッチ類を用意しなくてもよく、このディスプレイ上にスイッチを追加すればよいのです。通常、スイッチを追加搭載して機能を追加するとなると、車両を販売店などに持ち込み、さらにその加工および作業料が発生するわけですが、そういったことは一切なし。バージョンアップで対応できてしまうわけです。

 クルマを購入してからもバージョンアップしてくれる車両。いいですね。この後もモデルSがどんな進化をしていくのか、気になります。(XaCARレポーター・青山義明)

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