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2014年12月16日 (火)

水野和敏さんはなぜ台湾の自動車開発会社副社長になったのか?

 前回に引き続き、日産35GT-Rを作り上げた水野和敏さんの次なるステージについてのお話です。

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水野さんと、華創車電 李 俊忠社長、華創車電 石 志傑副社長(写真左から)

 数ある企業の中から、水野さんが人生の総仕上げに選んだのが、台湾の自動車開発会社で全車の商品開発をまとめる仕事だったのです。華創車電技術中心(HAITEC)が手掛けるLUXGEN(ラクスジェン)というブランドのクルマです。中国国内をメインマーケットとして、今年7万1000台を販売するほど急成長をしている会社です。

 2008年に登場したばかりのラクスジェンですが、すでにEVを含む5車種(派生VIP仕様車も含めると6車種)をリリースしています。

 果たしてそのレベルはいかほどのものか? それについて水野さんは、ITは間違いなく世界トップだと言います。これはHAITECが多くの台湾のIT企業の投資を受けているという背景からもわかります。クルマを真上から見下ろしてるように見えるイーグルビューやサイドビューといった、車両周辺を確認できるカメラ類はすでに日本車の上を行っているようですし、全車タッチパネルが標準装備であり、といった具合です。

 走りについてはどうか? これについては日本車の平均レベルの実力を持っているということです。

 そんなラクスジェンを作る会社の副社長となった水野さん。日本の自動車産業が世界で生き抜くために、アジア圏の国をパートナーとして開発・生産していくという、これまでにはない全く新しい方法でクルマ作りに臨むというのです。

 今世界では、欧州には西欧に対して東欧、アメリカにはメキシコという具合に、ヨーロッパ圏、アメリカ圏、というように国同士ではなく圏という単位でタッグを組んで、廉価車の開発基盤を持って、開発の分業ができています。

 しかし、日本のメーカーは賃金の安い国を探して現地生産させているだけ。この「クルマを作らせる」だけではダメで、欧米と同じようにこれを日本に置き換えていくとすれば、台湾との共同開発だというのです。台湾は電子分野では世界一となっており、ここと手を組んだ日本圏でクルマ作りの思想からきちんとしていくことで、欧州を越えたレベルになっていけるというのです。

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 HAITECは台湾の会社です。しかし、水野さんは台湾に渡るわけではありません。その日本支社を立ち上げて、日本支社で車両のプラットフォームの先行開発をしていくそうです。車両のコア技術を日本で開発し、商品化のところの技術開発を台湾でやる、という開発体制の分業ですね。キーとなるクルマの開発だけでなく、仕向け地ごとの現地化や生産ラインへの対応などさまざまで、時間に追われてしまうことが車両開発の現場ではよくあるそうなのですが、それを分業することが重要だというのです。

 水野さんは、台湾では駅などにはゴミも落ちていないし、ちゃんと列に並ぶ、そんな文化的なつながりも重要だとも言ってます。

 ちょっと長くなってしまいました。さて、この台湾の会社で、水野さんは何を作るのか? 続きはまた今度!

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