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2015年2月11日 (水)

徳大寺有恒さんとパーコ―麺

 昨年75歳で逝去された、自動車評論家の徳大寺有恒さんの「お別れ会」が2月9日に、都内のホテルニューオータニで開催された。故人と仕事やプライベートで付き合いのあった人、およそ500人が献花、故人の好きだったワインを豊富に用意した宴会で、「徳さん」の思い出話に華が咲いた(我々業界人は徳さんと呼んでいた)。

 僕自身、海外取材で何回か「徳さん」とご一緒させていただいたことがある。また、編集者として「原稿」をお願いしたこともある。あまり深いお付き合いではなかったが、深い思い出がいくつかある。

 お別れ会発起人の一人、故人と親交のあった作家の北方謙三さんが思い出話を披露された。
「ヨーロッパで一緒にドライブをしていた時のこと思い出す。おいいしいもの大好きの徳大寺さんは、朝ごはんでも味にうるさかった。あるホテルで出された朝食が不味いと言って、食べずに走り始めた。かと言っておいしい朝食の店が簡単に見つかるはずもない。

 僕は本当おながすいているんだ、なんでもいいから食べよう、と言っても知らんぷり。いつも勝手気ままな人だと承知して付き合っていたが、さすがに空腹には勝てない。つい、声を荒げてな何か食べようとせまったが、ごめん悪いね、と言うだけで走り続けた。

 スペインだったかな。結局お昼になって、このあたりがうまい店、と言って入った店の料理のおいいしかったことをいまでも鮮やかに思い出す。あのくらい食にこだわる人も珍しい」
 
Tokudaiji
 実は僕にも楽しい食の思い出がある。ある海外取材に一緒に出かけた30年くらい前のことだ。数人で成田空港でお昼を食べることになった。当時はまだ海外取材は珍しい時代だし、ぼく自身3度目のこと。

「僕はね、海外取材に出かける日、成田で食べるものが決まっている」と言って連れて行かれたのは、あるレストラン。「ここのね、パーコ―麺はピカイチ。それにしばらくおいしい日本食が食べられないからね」とおっしゃる。パーコ―麺が日本食かという話は置いておいて、このパーコー麺が、なんとも言えずおいしい。それこそ「しばらく日本風の麺が食べられない」と思うから、その味は一段とおいしい。

 パーコー麺とは排骨のこと。豚肉のスペアリブである。以来、僕たち業界人は、成田出発前に「パーコー麺」を食べるのが「決まり」になった。僕は成田のパーコー麺をユーコ-(有恒)麺と呼んでいた。昨年の夏、ぼくは成田でいつものユーコ―麺を食べた。その直後の訃報に驚いた。

 ご冥福を祈ります。(編集部・城市)

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