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2015年8月 6日 (木)

BMWの電気自動車・EV最新工場は、思い切り未来型だった!

 電気自動車(EV)と言えば、三菱アイ・ミーブ、日産リーフが世界初の量産型電気自動車だと思っていた。確かにその通りで、日本は量産電気自動車の分野で世界をリードしている。しかしヨーロッパ勢も、メルセデスやポルシェがハイブリッドをはじめPHEV(プラグイン・ハイブリッド)まで、各社がニューモデルを次々に送り出してきた。
 なかでもBMWは、スーパースポーツカーの「i8」をプラグイン・ハイブリッド方式で、また日産リーフクラスのEV実用車「i3」も発売。「i3」は純電気自動車とともに、エンジン発電機を搭載したエクステンダ—EVを発売した。昨年から日本でも人気上昇中だ。

 

 そのBMW「i3」と「i8」を生産している最新工場を訪問することができた。ここまで公開したのは世界初だというから嬉しい。その最新工場は、旧東ドイツ側のライプチヒにあった。政治的にアメリカとロシアが対立していた、東西緊張の時代を覚えているだろうか。ドイツの東西を分ける象徴となってたベルリン壁が崩壊したのは、わずか25年前の1989年11月9日のこと。ベルリンは新しい生活システムを実践する都市になり、BMWの最新工場が旧東ドイツにある、というのも面白い。時代は大きく変わっているのだ。

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 さて、ライプチヒの工場は超近代的な作りだった。玄関を入った大きなフロアには工場のラインの一部が見える。というより、ラインの一部を開放して玄関にしている、という作り。さらに中庭には大きなプロペラを備えた塔が3つ。風力発電機である。

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工場の入口には大きな風力発電用のプロぺラが3機も回り、地球の環境を守ること、資源不足に対応すること、都市の交通システムを考えること、などBMWの本気度が見てとれる

「この工場の電気は自然エネルギーだけでまかなえるようになっています」というからビックリ。本当??
 天井を見ると、明かり採りの採光窓が大きく幾重にも重なっている。
「昼の間は照明器具をほとんど使わないようになっています」
 さらに、空気の流れを工夫してエアコンンも必要ないという。確かスズキのハンガリー工場の採光システムもこれに近かったと思うが、それにしても省エネが「徹底」されているのに驚く。電気を大量に使うボディの塗装ラインンも、従来の方式の30%程度に電力消費を抑えている。

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「カーボンのボディの一部はすでにリサイクルで得ていますし、生産から廃車まで、リサイクルができるような仕組みを初めから組み込んでいます」
 こうした考え方はLCAと言われる環境配慮型の生産方式だ。LCAとは「ライフ・サイクル・アセスメント」の略で、クルマに当てはめると生産から販売、クルマを使うこと、廃車になった時の再利用までを通して環境負荷を明らかにし、環境への影響を少なくしようとすることだ。

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 BMWでは環境に優しい電気自動車を生産するにあたり、このLCAを考えぬいた工場設備を施した、というわけだ。サスティナビリティ(持続可能性)を徹底したプロセスを踏むのは「ドイツらしい」というより、効率を最大化した日本のクルマ作りは、もう一度考え直すことが必要かもしれない。

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作業者の足もとには木製の板が敷かれ疲労を軽減させるなど、徹底した人間工学に基づいたラインになっている

この取材と同時にBMWの最新モデルX5のPHEVに試乗した。同時期に開催された新型ミニ・クラブマン発表会の記事と共にCARトップ9月号(7月25日発売)を是非ご覧ください。(編集部・城市)

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