« CARトップ・ミライ、かく戦えり | トップページ | ホンダ・クラリティに設けけられた3つの穴 »

2016年4月28日 (木)

金井選手が語る日産リーフによるEVレースでの勝ち方

 今季から、日産リーフの参戦を終了し、今季トヨタ・ミライで全日本電気自動車レース(JEVRA)シリーズに参戦を開始した金井選手に聞いた。

201210
 金井選手がこのJEVRAシリーズに参戦を開始したのは2011年の第2戦から。その前にスーパーGTの前座レースで開催されたこのレースを見て、教材として購入していた車両(日産リーフ)もあったことから、日本自動車大学校(NATS)モータースポーツ科の授業の一環として参戦をスタートさせたのだ。

201110
 2011年はそのままEVクラス2(当時)のタイトルを獲得。2012年は1戦欠場したため、タイトル獲得はならなかったものの、2013年の第2戦では、マイナーチェンジしたばかりのリーフに乗り換え以後3年連続でタイトル獲得。2015シーズン終了時での戦績は24戦中17勝。平均順位は1.375位と驚異の好成績を誇っている。

「思っていたよりも走って楽しいクルマ」というのが当初のリーフの印象。NATSリーフは、参戦当初からエンドレスから参戦していたエンドレスアドバンリーフの熱戦を繰り広げた。

 唯一手を入れられる足回りに手を入れていき、フラフラ走るよりも電気を使わない、とエコタイヤからスポーツラジアルへ変更、さらにはラジアルで平均的に電費よく走るよりも、最後に車両の性能をフルに発揮できるために、と最終的にSタイヤへと、タイヤチョイスは変わっていった。

201306
 しかし、エンドレス号とのバトルは、エンドレス号のバッテリー劣化で幕が下りたようだ。NATSリーフも2013年の第2戦からは、マイナーチェンジしたばかりのリーフに乗り換えた。その2代目の黒いリーフになってからは、一度も急速充電をかけたことがないというほど、バッテリーに対しての配慮は半端ない。

 車両はもちろん積載車で搬入。自走でサーキットへ乗りつけることはない。授業のあるウィークデー、遅くとも金曜日までには充電を終了させ、積載車に搭載して準備を終了させておく。つまり一日以上バッテリーを放置し、バッテリーを冷ましておくのだそうだ。

 決勝を前に行なわれる予選セッションも、最小限のアタックで済ませる。また、レースによっては、回生モードも使用しない。バッテリーへの充放電はどちらも熱を発生することになる。走行による放電は仕方ないが、回生エネルギーによる充電で得られるエネルギー量と、Sのエネルギーを取り込む際に発生してしまう熱量を天びんにかけ、回生エネルギーが不要という判断に至ったのであろう。

 非常に繊細な扱いによって、日産リーフでの戦績は築き上げられたものということがわかる。今シーズンは、燃料電池車ミライに乗り換え、シリーズ最強のEVであるトヨタ86のコンバートEVとの対決に挑む。

86vsmirai
 現在のところ、まだショックも試作品のままであったり、車両の熟成には至っていないが、これからの進化が気になるところだ。

|

« CARトップ・ミライ、かく戦えり | トップページ | ホンダ・クラリティに設けけられた3つの穴 »

これからは電気自動車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468227/65176488

この記事へのトラックバック一覧です: 金井選手が語る日産リーフによるEVレースでの勝ち方:

« CARトップ・ミライ、かく戦えり | トップページ | ホンダ・クラリティに設けけられた3つの穴 »