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2016年8月18日 (木)

ランエボの魂が宿る学生フォーミュラマシン?

 日本の学生によるものづくりを競う学生フォーミュラ。その本戦を前に8月8日(月)から10日(水)の3日間に渡って、3支部合同での試走会が、本戦の会場である小笠山総合運動公園にて行なわれた。その場で、新技術といえる「2モータートルク差増幅型TVD(トルク・ベクタリング・デファレンシャル)」を搭載する学生フォーミュラマシンが登場した。

 TVD、なんだそりゃ? となるわけだが、まず、それは置いておいて、その学生たちを取りまとめるFA(チーム指導教職員。ファカルティ・アドバイザーの略)を紹介しよう。一関工業高等専門学校 機械工学科長教授である澤瀬 薫博士(工学)だ。

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 三菱自動車で1996年に世界初のトルク・ベクタリング・デファレンシャル、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)を研究開発して製品化。2001年にランサー・エボリューション(ランエボ)用ACD(アクティブ・センター・ディファレンシャル)、そして2007年には同じくランエボ用S-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール:車両運動統合制御)を研究開発・製品化したミスターAYCその人である。

 そんな澤瀬教授の下で、学生フォーミュラに参加するのが、一関工業高等専門学校と岩手大学、岩手県立大学の3校による岩手連合学生フォーミュラチーム(SIFT)だ。学生が制作した車両は、EV(電気自動車)クラスへのエントリー。モーターはミツバ製のものを2基搭載。そしてバッテリーにはi-MiEV等でも使用されているリチウムエナジージャパン社製のバッテリーを搭載する。

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 搭載する2基のモーターの出力を、左右輪間トルク移動装置となるTVDを介して2つの駆動輪を自在に操るというもの。2つのモーターの間に巨大なユニットが見られるが、それがTVDそのものだ。澤瀬教授曰く「学生が設計したので、マージンを取りすぎたこともあり巨大になってしまいましたが、2/3いかに小さくすることが可能」という。

 現在の重量配分は前30:後70に近い。しかし、澤瀬博士はこれをもっと駆動輪に荷重をかけたいという。20:80でもいいくらい、だという。

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 今回の試走会では、TVDの制御誤動作やトラブルが発生しており、満足に走行を重ねることはできなかったものの、実際の試走を行ない、準備は万端といったところ。9月の本戦でその性能を発揮できるか、非常に興味深い。

 ちなみに、だが、澤瀬教授の娘さんは東北大学のチームキャプテンである。つまり東北の2チームに親子でEVクラスで戦う対決が見られるわけである。

 第14回全日本学生フォーミュラ大会は、9月6日(火)から10日(土)にかけて、静岡県小笠山総合運動公園(袋井市・掛川市)で開催される。入場は無料だ。

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