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2016年12月31日 (土)

新車の性能評価にはこんなにドラマがあった!

 自動車雑誌がクルマの本格的な性能を確認する定番のテストコースが、茨城県にある筑波サーキットだった。だった、というのは、最近では筑波サーキットを借りて新車のテストをする雑誌は珍しく、いまはCARトップだけが40年以上続けている。話題のニューモデルがどんなタイムで周回できるか、車好きはそのタイムアタックに一喜一憂したものだ。

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 車の性能を決めるのはサーキットの周回タイムがすべてではないが、ブレーキを含めた限界性能や、急な挙動での安定性など、サーキットでは安心してテストが進められる。

 かつては1分10秒を切れば相当に速いクルマだった。時は流れ、新型NSXやGT-Rは1分3秒前後までタイムを詰めることができるようになったし、安全性能も格段に進化している。いまでも、このサーキットはクルマの持っているポテンシャルをしっかりと教えてくれるのだ。

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津々見友彦さん

 1970年代後半に始まったCARトップ筑波テストは、レースで活躍していた津々見友彦さんに数多く走ってもらった。その後、あの中島悟さんにもお願いしたがトップドライバーになった中嶋さんは、なかなかスケジュールが合わない。そんなことで、いろいろなドライバーに筑波テストをお願いしていたが、僕としてはなんとか「定点観測したいなー」と思い始めていた。

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中嶋悟さん

 1985年にCARトップ編集長になった僕はすぐに清水和夫さんに会ってお願いした。「ぜひ、毎月必ず筑波サーキットテストをしてください。スケジュールを優先して明けて欲しい」と頼み込んだ。そこから毎月清水和夫さんの筑波テストが始まった。

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清水和夫さん

 実はプロドライバーの腕前は素晴らしく、生産車ならどなたでも1秒以内のタイム差しかない。当時は、やっと国産スポーツカーが1分10秒を切り始めた時だった。それでも、「一人のドライバーが同じ条件でテストする」ことにこだわった。毎号のデータの積み重ねは自動車メーカーも気になり始め、開発の目標値に筑波サーキットのタイムが加わるようになった。

 時はながれ、いま排ガス問題を克服したクルマたちが生き生きと走り、電気自動車がスポーツカーの概念を変えようとしている。筑波サーキットは、今後も様々な伝説を作ってくれるに違いない。(編集長・城市邦夫)

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