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2018年6月26日 (火)

パイクスピーク、すばらしい記録が出ました!

 現地時間624日(日)、96回目となるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称:パイクスピーク)が開催されました。当日の現地の天候は晴れのちヒョウという、これまでもあった大きな天候の崩れもあり、レース自体は全体の5/6を経過したところで一時中断。天候の回復を待ちましたが、すぐに持ち直すことがなかったため、残り1/6の参戦者は、短縮したコースでのヒルクライムを競うこととなりました。

Ppihc2018
 これまでパイクスピークでは、『10分の壁』と1980年代から幾年にもわたって言われ続けてきました。パイクスピークの10分切りという難しさを象徴する言葉で、それを最初に超えたのが、モンスター田嶋こと田嶋伸博選手が塗り替えた2011年のことです。

Ppihc2013
 その後、競技区間の全コースが舗装化されると、この大記録がいとも簡単に覆されていきます。特に印象に残っているのが、2013年のセバスチャン・ローブ選手(プジョー・208 T16パイクスピーク)による813878というタイムです。当時は9分台の争いがようやく勃発してきていたのですが、そこへぶらりとやってきて、とてつもないタイムをたたき出しました。

 これにはさすがにまわりも微妙な空気、でした。もう、誰もこのタイムを抜けないのではないか、と。翌年のパイクスピークでは誰もトップタイムのことを言わないという…。

Ppihc2018dumas
 しかし、その後、9分台の争いもさらに過熱し、9分切りの車両も出てきていました。しかし、ローブの記録から3年、再びレコードブレイカーの1台がやってきたのです。それがフォルクスワーゲンのI.D.Rパイクスピークです。ステアリングを握るのは、これまでパイクスピークで3回優勝を果たしているロメイン・デュマ選手です。

Ppihc2018idrpikespeak
 今年のパイクスピークも2013年の時と同じ雰囲気です。多くのメディアが詰めかけ、デュマ選手だけを追いかけます。決勝レースでも同様で、ドイツへの生放送のため出走時間が遅れたという噂もあったり、まさにデュマ選手のための1日、のようでした。

Ppihc2018dumas2
 そして叩き出されたタイムが、なんと7分57秒148。これまでのレコードから16秒以上も短縮されました。EVがオールオーバーで記録を更新したのは初めてです。現在ホテルの一室でこの記事を作成していますが、ローカル局では朝からこのニュースが繰り返し放送されています。街中が大いに盛り上がったのは間違いありません。

 ただ、来年フォルクスワーゲンの出走はあるのでしょうか? 突然8分切りを争う車両が多数参戦するとも考えられません。エントラントの雰囲気はどうなるのでしょうか? 祭りの後の侘しさのようなものが漂うイベントにならないことを祈ります。

(XaCARレポーター・青山義明)

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