これからは電気自動車

2017年10月31日 (火)

次世代ブレーキが見られる東京モーターショー

 東京モーターショー2017に出展している曙ブレーキ工業ですが、今回の東京モーターショーでは「MR流体(Magneto Rheological Fluid)ブレーキ」というブレーキの試作品を出展していました。

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 これは、既存の摩擦ブレーキとは大きく異なる構造のもので、展示されていた試作品も、ブレーキというよりはモーターのケースのようにも見えます。

 MR流体とは、磁気に反応して特性が液体から半固体へと変化する流体のことで、すでに1960年代から研究されてきているもののようです。磁場を加えることで、液体の中に入っている強磁性体粒子(鉄粉)が磁界方向に整列して半固体化するというもの。

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 この固体化した鎖状粒子クラスターがせん断変形を受け崩壊されることで発生する抵抗力が、そのまま制動力になるということで、ブレーキ自体はこのケース内で完結しており、摩耗粉やノイズを出さない上に、ブレーキフルードも不要なため、パッド交換やフルード交換といったメンテナンスも不要で、環境にも優しいブレーキとなるようです。

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 さらに、制動力は、磁界を発生させるために電磁石のコイルに流す電流に対し数ms(ミリセカンド=1000分の1秒)で反応し、電子制御装置で電圧(起磁力)を直接コントロールできるため、細かな制御ができる、としています。またインホイールモーターなどとの組み合わせに対してもケース内での磁界の制御に留まるとして有効のようです。

 まだ、通常時の引きずり等の課題が残っているようですが、2020年の実用化を目指しているということです。

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2017年10月30日 (月)

今度の充電ケーブル巻取り装置は、自宅用?

 2年に一度、開催される東京モーターショー。45回目となる東京モーターショー2017も、10月27日から11月5日までの10日間、東京お台場にある東京ビッグサイトで開催となります。WEB CARTOPでは、一般公開を前にお披露目された情報を中心に各ブースの情報を随時アップしています。ぜひチェックしてみてください。

 こちらではWEB CARTOPではカバーしきれない、ちょっとニッチな情報を紹介します。

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 このコーナーでも何度か紹介している、ケーブル自動巻取り式充電スタンドを開発しているモリテックスチールが、今回東京モーターショーに初出展していました。コードリールを内蔵したこの巻取り式スタンドは、ケーブルが絡まないし、手も汚さずに簡単に収納できるモデルで、無課金・コイン課金・認証課金の3タイプの普通充電器をラインナップしています。

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 今回、西ホールに出展となったこのモリテックのブースでは、見慣れない、散水用のホースリールのような(失礼!)充電ケーブル収納が参考出品されていました。それもなんと2種類。

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 もちろん、電線を巻き取る技術の老舗メーカーですから、この2台とも、コードリールを内蔵しています。この2種類というのは、巻取りの操作別に手押しタイプと足踏みタイプの2種類を出品しているわけです。とかく汚れやすい充電ケーブルですから、手を汚さずに、絡ませることなくすっきり収納できるっていいですよね。

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 他には、従来からあるケーブル自動巻取り式充電スタンドに倍速モデルを参考出品していました。こちらは、従来型(200V/3Kw仕様)よりも充電時間を短くすることができる倍速仕様(200V/5Kw仕様)で、ケーブル類も従来モデルより若干太くなっており、ケースの奥行き(374mmから394mm)も長くなっています。さらに自宅の玄関に設置するポール型も参考出品されてました。こちらは外側(道路側)に表札やインターホン、さらにはポストの機能を付け、裏側(敷地内側)に普通充電器と屋外用の100Vコンセントを備えるというものでした。なかなかのアイデア商品ですね。

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2017年9月28日 (木)

テムザックはどこへ行くのか?

 テムザック、ロボットの開発・製造・販売を行なう福岡の会社です。以前もこのコーナーで何度か紹介しています。

 超小型モビリティ「KOBOT」(コボット)のコンセプトモデルを2011年の東京モーターショーに出展。その後は、3台を登場させ、その後は、福岡県糸島市と宗像市で実証実験を行なっていました。

 実証実験はなんとなく終了した感じになっていて、このプロジェクトも終了したのかと思っていましたが、今回、「第44回 国際福祉機器展 H.C.R.2017」(東京ビッグサイト/2017年9月27日~29日/主催:全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会)の会場で、再びそのテムザックの乗り物に遭遇しました。

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 今回遭遇したのは、福岡県ロボットシステム産業振興会議ブース。そこでお披露目されていたのが、Robotic Activechair RODEMというモデルです。

 2009年に発表した車イスロボットRODEM(コンセプトモデル)の進化版のようです。基本的には跨り型を踏襲し、車イスやベンチなどから、そのままお尻をずらして乗り込むことができ、移動はジョイスティックでコントロールするというものです。

 2014年に欧州の基準適合マークであるCE マーキングを取得。デンマークの介護・福祉施設、高齢者住宅、リハビリセンターなどで、実証実験を実施した後、このRobotic Activechair RODEMというモデルになったということです。

 現在は国内での使用を考え、国内適合のための作業を進めているということですが、なかなか国内での使用のハードルは高いようで、厳しいということです。ただ、屋外使用も想定した仕様を考えているようですから、ちょっと期待したいですね。

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2017年9月22日 (金)

4億円でも購入希望者続出?

 先日開催となったドイツのフランクフルトで開催されたフランクフルト・モーターショー。世界最大のモーターショーと言われ、東京モーターショーと同じように2年に1回開催となります。

 開催が東京モーターショーと同じ年であり、東京モーターショーよりも若干早く開催されるため、各社の今年の動向を見たり、東京ショーに出展のないメーカーを確認したりするのに絶好のイベントともいえます。なので多くの日本人メディアも現地入りをしていました。

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 もちろん、本場ドイツだけに、フォルクスワーゲン、メルセデス、BMWといった地元企業のブースは「ホール丸ごと」という使い方をしており、その展示車両数を考えただけでも半端ない大きさとなっています。

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 さて、今回の本題は、このフランクショーで突如お披露目となった日本の企業のコンセプトカーです。それが、このAPARK のOWL(アウル)です。圧倒的な速さを持つクルマということで、0→100km/hを2秒以下で走る、ということを開発目標とした電気自動車です。まだ試作車ということですが、現時点で2秒を切っている、ということです。

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 発売は2年後、価格は350万ユーロを予定ということでしたが、すでに「この実車をよこせ」というお客さんがやってきている、ということです。あるところにはあるんですねぇ…。

 このOWLについて、詳しくはWEB CARTOPをご覧ください!

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2017年5月18日 (木)

コンセプトカーのお披露目に多くのメディアが!

 GLMが、旭化成と共同で、走るコンセプトカーを開発し、2017517日、都内でお披露目されました。

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 その車両は「AKXYTM(アクシー)」と名付けられています。前席1名、後席2名の3人乗りで、ガルウイングを採用、クーペ風の長くなだらかなルーフラインを持つ、次世代クロスオーバー車です。ちなみに車両名の由来は「Asahi Kasei ×You(お客様)」から取ったということです。  

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 車両の3サイズは、全長4685×全幅1813×全高1562mm)。使用するモーターはトミーカイラZZと同じ、最高出力225kW305馬力)のものを搭載します。旭化成の最先端技術や部材・システムを計27品目搭載しており、旭化成の動くショールーム的なコンセプトカーですね。コンセプトカーなのですが、ハリボテではなく、しっかり走るというのが、今回のキモ。コンセプトカーの発表にもかかわらず、会場にはTV局なども多く駆け付けました。

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 GLMではこれまで、完成車事業とは別にプラットフォーム事業も軌道に乗せたいという考えを発してきています。完成車だけでなく、その中身だけを販売するということです。イメージとしては、走行に関わるところはGLMで調達し、オリジナルのボディを架装したいというメーカーへ販売をしていくというモデルです。GLMは、今回このプラットフォーム事業を本格始動すると言っております。

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 ただ、この車両はコンセプトカーで、1台のみの制作です。これまで明らかにされていたプラットフォーム事業という考えからは少し違うような感じですね。

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 このアクシーについては、2年ほど前からスタートし、実際にクルマを作るというのは1年ほど前から立ち上がったプロジェクトだったということで、それなりの時間をかけてじっくりと製作された一台なわけです。GLMが最初に量産したトミーカイラZZのプラットフォームを使っていると表記されていますが、EV関連ユニットを使用しているだけで、シャシーは新しく起こしています。2人乗りの非常に軽量なトミーカイラZZに使用しているシャシーで、軽量化をしているとはいえ、SUVボディのモデルはさすがに無理でしょう。ちなみに、駆動方式も明らかにされていません。

 

個人的には、試作車量製作事業が立ち上がったというイメージですが、どうなんでしょうねぇ? この車両は、2017年5月24日(水)~26日(金)にパシフィコ横浜(神奈川県)で開催となる「人とくるまのテクノロジー展2017」の旭化成ブースで一般公開となるので、実際に間近で見ることが可能です。

(XaCARレポーター・青山義明)

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2017年4月19日 (水)

GLM、パリサロンでお披露目した次期車両を国内でお披露目

 京都にある電気自動車(EV)メーカーのGLMが、昨年9月のパリモーターショー(パリサロン2016)で発表したコンセプトモデルGLM G4を国内で初披露した。

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京都大学VBL(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)2006年に発足したEV開発プロジェクト「京都電気自動車プロジェクト」を母体に、設立されたGLMは、電気自動車の開発、販売を行うベンチャーとして、トミーカイラZZEVの量産を2015年の10月から国内の専用ファクトリーで開始している。

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そのGLMが今回お披露目したのが、GLM G4である。モーターを前後2基搭載した4輪駆動の4ドア4シーターのクーペスタイルモデル。日本初のEVスーパーカーとして2019年の量産を目指す、としている。システムの最高出力は400kW、最大トルクは1000Nmを発揮する。今回は、1充電での航続距離は約400km、最高速度は時速250km/h、0→100km/h加速は3.7秒というスペックを披露している。搭載する2個のモーターは「マルチ・サリエンシー・パワー・パッケージ」という走行シーンに合わせた制御と運動性能向上を図るとしている。また、多段トランスミッションを搭載し、左右駆動力配分も制御するとしている。

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 車両のコンセプトは「ロードヨット(路上を走るヨット)」。その特徴的な高く跳ね上がるタイプのドアも「アビームセイルドア」と名付けられている(アビームはヨットが風を受けて最もスピードが出せる状態のことを指す)。

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 その目指すところは「EVのフェラーリ」。既存の自動車メーカーが開拓していないEVによる「現代のラグジュアリーカーの新境地を拓く、新時代の『グランドツアリングカー』として開発を進めている」と小間裕康社長。

 想定価格は4000万円、国内外で1000台の販売を目指すとしている。2019年の量産化に向け、年内には試作車での走行テストを行う予定という。

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2017年2月 2日 (木)

安全基準認証に4ケタ万円?

  「第8回 EV・HEV駆動システム技術展」(1月18日~20日/東京ビックサイト)に、ピューズが東京R&Dと共同出展していました。ピューズのブースでは、UN-ECE-R100.02の安全基準認証済みの電気バス用バッテリーパックを今回初めて公開していました。

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 ピューズは、メーカーの研究用車両やショーモデルの開発受託等を行なう東京R&Dのグループ会社で、ハイブリッド・電気自動車に必要なバッテリーパックやモータなど電気駆動システムの開発・製造・販売を手がける会社です。

 これまでも、バッテリ交換式EVタクシーやEVコンバート車両の製作、電気バスでは秋田県の「ELEMO-AKITA」や沖縄県の「ガージュ号」なども手がけています。

 今回のこのバッテリーパックは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業、10分間充電運行による大型EVバス実証事業(マレーシア)」により開発されたもの。2016年4月に必要なすべての認証試験に合格し、国土交通省からの認証を取得しています。

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 事故が起きた場合に想定される様々な要因に対しての安全性を確認するというもので、ブースでは、実際にこのバッテリーパックが火の中に置かれていたりする動画も流れていました。この認証により、万が一の重大な事故が発生した場合でも乗員すべてが非難するのに十分な時間を確保できるとしています。

 この認証を取得するのに、相当なお金がかかっているんだそうです。こういったものの安全性を確保し、その認証をとって実際に商品化するのって大変なんですね。

(XaCARレポーター・青山義明)

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2017年1月30日 (月)

全日本電気自動車グランプリ、スケジュール発表

 全日本電気自動車グランプリ シリーズスケジュールが発表されました。

 JEVRA 2017シリーズ・スケジュールは以下の通り。

   Rd1 3月25日 つくば50kmレース(茨城・筑波サーキット)
   Rd2 4月30日 つくば55kmレース(茨城・筑波サーキット)
   Rd3 6月25日 富 士50kmレース(静岡・富士スピードウェイ)
   Rd4 7月9日  SUGO50kmレース(宮城・スポーツランドSUGO)
   Rd5 7月29日 袖ヶ浦50kmレース(千葉・袖ケ浦フォレストレースウェイ)
   Rd6 10月8日 つくば60kmレース(茨城・筑波サーキット)

 2017シーズンも全6戦が予定されており、千葉・袖ケ浦フォレストレースウェイでの開催が1年ぶりに復活、宮城・スポーツランドSUGOでの開催も2年ぶりに復活となります。

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 開幕戦は、3月25日(土)。なんとCARトップの特別イベント「CARトップ50周年記念筑波フェスティバル」での開催となります。

 このフェスティバルイベントは、CARトップの名物企画を公開で行なう「公開タイムアタック」など、国内外の名車が集まり、筑波サーキット・コース2000を激走します。もちろん同乗走行などのイベントも盛りだくさん。ぜひEVレース観戦とともに遊びに来てください。

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2017年1月27日 (金)

渦潮電機がフィリピンの電動三輪車を日本で初公開

 渦潮電機といえば、コンバートEVの事業をゼロスポーツから引き継いだ愛媛県今治市にある会社で、船舶の総合電機メーカーです。

 ゼロスポーツの創業者である中島徳至さんは、渦潮電機傘下のEVベンチャー「ビート・フィリピン(2014年末にビーマック・エレクトリック・トランスポーテーションに社名変更)」を立ち上げ、フィリピンでEV事業を展開。現在はGlobal Mobility Serviceという会社でクルマを購入できない層の問題解決のための活動を行なっています。

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 今回、渦潮電機が「第8回 EV・HEV駆動システム技術展」(1月18日~20日/東京ビックサイト)に出展。フィリピンの現地パートナーメーカー、アルマゾーラ社で、2014年から量産を開始しているEV三輪タクシー「BEMAC E-TRIKES 68VM」を日本で初公開しました。

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 床下にVUC(ヴィークルコントロールユニット)とインバータを格納したPCU-BOXと4.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。7人乗りで、航続距離は約60kmとなるそうです。

 日本国内では乗れることはないでしょうが、現地でタクシーとして活用されているので、乗ってみることはできそうですね。

(XaCARレポーター・青山義明)

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2016年10月25日 (火)

EVレース、2016シーズン最終戦は今週末開催!

 全日本電気自動車グランプリ(JEVRA)シリーズの2016シーズン最終戦(第6戦)となる「全日本 もてぎ EV55Kmレース大会」が10月30日、栃木県にあるツインリンクもてぎで開催となります。

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 前戦の筑波戦と同じく、このもてぎでも今シーズン2度目の開催となり、レース距離は前回の50㎞から55kmに延長。周回数11周で争われます。

 前回の筑波戦で大きな話題となったのがテスラ モデルS(EV-1クラス)の初出場。決勝レースでは、スタートから飛ばしていたもののブレーキ系のアラートが出たためにレース中盤にリタイヤ。その真価はこのもてぎ戦へと持ち越されました。

 前回もこれまで通り総合優勝を続けているコンバートEVのトヨタFT86EV(EV-Cクラス)がそのライバルとなりますが、スペック的にはモデルSには及ばないため、今回モデルSがどのような戦略でやってくるのか、非常に楽しみな一戦です。

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 他にもFCV(燃料電池車)のトヨタ・ミライとホンダ・クラリティのガチンコ対決も引き続きみられることとなります。JEVRA最終戦は、入場料1000円/名(駐車料1000円/台)となります。詳しくはJEVRAホームページまで。

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